
専門分野
経済思想史、社会経済学
関心テーマ
意図されざる社会的帰結と制度形成、市民社会とガバナンス論、近代日本の経済思想、欧州統合と東アジアの地域主義
最近考えていること、など
制度という概念の意味を知ったのは学生時代の文化人類学の授業だった。インセスト・タブーのような制度が動物 の集団と人間の社会を分けるもののように思えたからだ。その後、レヴィ・ストロースの構造人類学に触れて、そのようなタブーが、女性の(あるいは男性の) 交換体系の反映であると同時に、そうした交換体系を成立させているルールであるという見方を知った。ミクロの関係を律するルールは、それだけでは説明され ず、それが可能にするシステムによって説明されることになる。しかし、そのようなタブーが破られ、システムが再編されることもありうるのである。レヴィ・ ストロースの神話論では、そうした構造の変換・変容が論じられている。ここでも行為者の意識=表象とその行為の効果とのあいだにはズレがある。制度経済学 においては、構造の変容過程におけるこうした意識と効果のズレをどのように取り扱うべきなのだろうか。
主要既刊書籍・論文など
- 『近代日本の社会経済学』筑摩書房、1999年
- 『ウィーンの経済思想』ミネルヴァ書房、2004年
- 『社会経済学-資本主義を知る』名古屋大学出版会、2006年
新刊または進行中の著作
ホームページ
http://www.econ.kyoto-u.ac.jp/~yagi/yagi2005/index.htm所属
摂南大学 経済学部